フキハラとは?夫の不機嫌に疲れた時の対処法

コラム

夫の不機嫌やため息に疲れていませんか?フキハラ(不機嫌ハラスメント)の原因と、顔色をうかがう毎日から抜け出すための具体的な対処法を解説。夫の感情と自分の境界線を引き、心を守る方法を紹介します。

夫が帰ってきた途端、家の空気が重くなる家

夫はいつも大きなため息をつく。
あいさつをしても、無言。
話しかけても、素っ気ない返事。
ドアを強く閉める。
物音を立てる。

不機嫌な夫と一緒にいると、

「私、何かした?」
「機嫌をとった方がいいかな」
「これ以上怒らせないようにしよう」
と、つい夫の顔色をうかがってしまいますよね。

毎日これが続けば、
「旦那が不機嫌でめんどくさい」
「夫の不機嫌にもう疲れた」
と思うやうになります。

こうした、ため息・無視・舌打ち・威圧的な態度などで周囲に心理的な負担を与える行為は、「不機嫌ハラスメント」、通称フキハラと呼ばれることがあります。

暴言や怒鳴られたりすることはなくても、
家族が常に夫の顔色をうかがっているのなら、それは決して「何も起きていない状態」ではありません。

夫の不機嫌に疲れるのは「気にしすぎ」だからではない

夫が不機嫌になるたびに、妻はその不機嫌の理由を探し始めます。

朝の言い方が悪かったかな。
夕飯が気に入らなかったかな。
片付けができていなかったかな。
子どもが騒ぎ過ぎたかな。

こうして一日中、頭の中で夫の機嫌の理由を気にしていたら、
心は疲れ果ててしまいます。

私はこれまでカウンセリングをして来て、また自分自身の経験からも

「夫を怒らせないようにする」
「夫の機嫌を損ねないようにする」

ということは、簡単なことではないと実感しています。

相手が不機嫌になると、ついつい
「私が悪かったのかな」
と、自分の言動を点検してしまいますが、
ほとんどの場合、相手の不機嫌と奥さまは関係ないのです。

夫は、夫の都合で機嫌が悪くなっているだけ。
ただ、それだけのことなのです。

そこにすぐ、
「私のせい」と思わない。

これが、不機嫌ハラスメントに振り回されないための最初の一歩です。

なぜ夫はフキハラをするのか?不機嫌で相手を動かす心理

では、なぜ夫は家庭内でフキハラをしてしまうのでしょうか。

もちろん、理由は人によって違います。

ただ、よくあるのが、
自分の気持ちを言葉で伝えず、不機嫌で伝えようとしている場合です。

本当は、
「今日は疲れている」
「その言い方が嫌だった」
「少し一人にしてほしい」
「こうしてほしかった」

と冷静に穏やかに伝えればいいところを、言葉で伝える代わりに、

ため息をつく。
黙る。
無視する。
舌打ちをする。
物音を立てる。

という方法で「わかれよ」「察しろよ」と思っているのです。

すると周囲は、
「どうしたの?」
「何か怒ってる?」
「私が何かした?」
と気をつかって、動き始めます。

つまり、不機嫌になることで、

相手を動かす
自分に気を使わせる

ということが出来てしまうことになります。

これが繰り返されると、

「不機嫌になれば、周りが察してくれる」

というコミュニケーションが定着してしまうのですね。

不機嫌になること自体は、誰にでもあります。

仕事で嫌なことがあった。
疲れている。
体調が悪い。

それは仕方がないかもしれません。

問題なのは、
自分の不機嫌の処理を、家族にやらせようとすることです。

「俺がなぜ怒っているのか察しろ」

という態度で相手を動かそうとするのは、
健全なコミュニケーションではないのです。
人は本来、
「こう感じた」
「こうしてほしい」
と言葉で伝える必要があります。

夫の不機嫌に振り回されないための具体的な対処法

では、夫が不機嫌になった時、妻はどうすればいいのでしょうか。

一番大切なのは、

夫の機嫌を直すことを、自分の仕事や役割としないことです。

とはいえ、

「気にしなければいい」
と言われても難しいですよね。

同じ家の中で、明らかに誰かが不機嫌なら、気になるのは当然です。

けれど、
「反応しすぎない」ことはできるのではないでしょうか?

「察しろよ」
という態度で来られても、無理に察そうとしなくていい。
正解を探さなくていいのです。

夫が不機嫌なら、
「今、不機嫌なんだな」
とわかってあげるだけで十分です。

そして、不機嫌な人は不機嫌なままにしておいてあげましょう。

あなたは、

好きなお茶を飲む。
音楽を聴く。
お風呂に入る。
子どもと話す。
本を読む。
好きな動画を見る。

自分の時間を楽しんでください。

私はこれを、

「相手の機嫌ではなく、自分の機嫌を自分で取る」

ということだと思っています。

夫が怒っていても
妻は普通に過ごしていいのです。

夫が不機嫌でも
自分まで不機嫌になる必要はないのです。

この境界線を持つことが、「夫の不機嫌に振り回されない」ということです。

フキハラへの対処で必要なのは、

夫をご機嫌にする技術ではありません。
相手の感情まで、自分の責任にしないこと。
それができるようになると、家庭の中が少しずつ、安心できる場所になっていきます。

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