【介護うつ】介護が苦しいあなたへ。毒親介護だからこそ知ってほしいこと

コラム

毒親の介護でうつ症状に悩む方へ。苦しさの原因は介護の量ではなく、長年抱えてきた親子関係の傷にあります。親の期待に応えることをやめ、完璧な介護を手放して自分の人生を取り戻すための視点を解説します。心の重荷を軽くし、罪悪感を解消しましょう。

介護うつ・毒親介護で苦しむ人ほど「心」が休まらない理由

「私も介護うつかもしれない…」

そう思った時期がありました。

私が介護うつを疑ったのは、母が老人ホームへ入る前のことでした。

介護をしていても、
仕事をしていても、
家事をしていても、
子どもと笑っていても、

頭の片隅から、介護している親のことが消えないのです。

心だけが、ずっと介護の現場に置き去りになっていました。

介護ヘルパーさんが来てくれる。

ショートステイも利用できる。

周りから見れば、

「そこまで大変じゃないでしょう?」

と思われるかもしれません。

でも、介護うつは、介護の”量”だけで決まるものではないんですよね。

特に毒親の介護では、

「もっとやるべきでは?」
「見捨てたと思われるのでは?」
「また何か言われるのでは?」

そんな罪悪感や葛藤が、心にまとわりついて離れないのです。

毒親の介護は、親を介護しているだけではない

毒親の介護が苦しい理由は、

今の親だけを相手にしているわけではないからです。

親の一言。

表情。

態度。

そのすべてが、

幼い頃に傷ついた自分を呼び起こします。

認知症になれば、

傷つけられてきた過去さえ、

「そんなこと言ってない。」
「覚えていない。」
「お前は嘘をついている。」

と、嘘つき扱いされることもあります。

まるで、

「犯人には責任能力がありません。」

と言われたような気持ちになり、

怒りも、
悲しみも、
行き場を失います。

だから介護うつは、

介護疲れだけではなく、

長年抱えてきた親子関係の傷まで、一緒に浮かび上がらせるのです。

私は姉の介護や母の介護に向き合う中で、

「介護の問題」だと思っていたものが、

実は「人生そのものの問題」だったのだと気づきました。

親の期待に応え続けてきた人生。

いい娘でいようとしてきた人生。

その延長線上に介護があるからこそ、

苦しさは何倍にも膨らんでしまうことがあるのです。

介護うつから抜け出すために、自分の人生を取り戻そう

介護は、人生を奪うためにあるのでしょうか。

いいえ、私は違います。

むしろ、

自分らしい人生を取り戻すチャンスになるのではないか?

そんなふうに、今は思えるようになりました。

私が介護うつ状態から、少しずつ自分を取り戻せたのは、

こんな許可を自分に出せるようになったからでした。

  • 親の期待に応えなくてもいい。
  • 完璧な介護を、最初から目指さなくていい。
  • やり切らなくてもいい。
  • やりたいことは、やってもいい。
  • 選択権は、今の自分にある。

そして、

「親も一人の人間であり、
完璧な存在ではなかったんだ。
だから、自分も完璧でなくてもいい」

そう受け止められるようになると、

心の重荷は少しずつ軽くなります。

介護は長距離走です。

最初から最後まで全力疾走していたら、
自分が先に倒れてしまいますよね。

だから私は、

「おいしいところだけ持っていくくらいで、ちょうどいい。」

と思っています。

介護をしているのだから、
自分へのご褒美時間を作ってもいい。

ほかにやらなければならないことがあるなら、
誰かに代わってもらってもいい。

介護でエネルギーを奪われて、

自分の人生まで終わってしまうことほど、もったいないことはありません。

子の人生は、
親の人生を支えるためではなく、
子自身が幸せになるためにある。

介護は、そのことを思い出させてくれる出来事なのかもしれません。

介護を頑張っておられる方の中には、

「後悔したくない」

という思いから、できない無理を重ねている方もいらっしゃいます。

だけど、私は思うのです。

介護に自分の人生を捧げすぎてしまう後悔も、あるのではないか。

もちろん、

大好きだった親の介護を全力でやり切り、

「やってよかった」

と思える人生もあります。

それは本当に素晴らしいことです。

でも、そう思えなくてもいいのです。

大切なのは、

親の人生ではなく、
自分自身の人生を生きる視点に立ち直すこと。

そうすることによって、うつの闇に光が差し始めることもあるのです。

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