介護がつらい・もう限界と感じる時の心構え

コラム

介護がつらい、早く終わってほしいと思って罪悪感に悩んでいませんか?終わりが見えないストレスから抜け出し、自分の人生を取り戻すための考え方と、心の負担を軽くする対処法を解説します。

「介護がつらい。『いつまで続くの?』と思ってしまうあなたへ

介護をしていると、ときどき思ってはいけないようなことが、心に浮かぶことがあります。

「これ、いつまで続くんだろう」

「お金は、いつまで持つんだろう」

「私の人生が、どんどん削られていく」

そして、もっと追い詰められると、

「もう早く終わってほしい」

そんな考えてはならないことまで考えてしまうことが、あるかもしれません。

「こんなことを思うなんて、私はひどい人間なんじゃないか」

介護のつらさは、身体的な負担だけではありませんね。

終わりが見えないこと。
そして、愛情と怒り、義務感と罪悪感が、同時に沸き起こってくるからではないでしょうか?

私自身も今、家族の老いや病気に関わる中で、この問題に向き合っています。

だから今日は、きれいごとではなく、
「介護がつらい」と感じる自分と、どう付き合えば少しラクになれるのか。

そこを考えてみたいと思います。

介護疲れで「もう限界」「いつまで続くの?」と思ってしまう時

介護には、受験や子育てとは違う苦しさがありますね。

それは、
「いつまで頑張ればいいのか」がわからないことです。

来月終わるのか?それとも
これから10年以上続くのか?

状態が良くなるのか、悪くなるのかさえ、わからないまま
その間にも自分は年齢を重ねて行きます。お金もかかります。
仕事にも影響し、家族との時間も削られ、
旅行や仕事、やりたかったことを諦めることも起こり続けるのです。

すると、心の中にいろいろな感情が生まれてきますね。

「介護のない人はいいな」
「自由に旅行できて羨ましい」
「どうして私だけ、こんなことをしなければならないの?」

一生懸命やっているのに、やってもらえるのを当たり前だと思われ、
文句や八つ当たりまでされれば、
心底腹が立つこともあります。

これは、単純な「愛が足りない」話ではないと思うのです。

介護する側にも、人生があります。
大切な人だから助けたい気持ちはあっても
自分の人生も大切にしたい。

そう思うのは、当然のことなのです。

介護の罪悪感が苦しいのは「家族なら出来るはず」と思うから

私は、介護する人を苦しめているものの一つに、
「家族ならできるはず」
という思い込みがあるように感じています。

親なんだから、
今まで育ててもらったんだから
自分しかいないんだから

こうした言葉が積み重なると、
「やる・やらない」の選択ではなく、「やるのが当然」になっていきます。

そうなると「私が選んでやっている」
という感覚ではなく
「私の人生を奪われている」
という感覚に変わって行くのです。

私自身、家族の問題に関わる中で、
「なぜ私がここまでやらなければならないんだろう」
と思うことがありました。

病院のこと。
制度のこと。
お金のこと。
必要な手続き。

一つ終わったと思ったら、また次の問題が出て来る中で

「家族を大切にすること」と「家族の人生を背負うこと」は違うのではないか?
と考えるようになりました。

介護される人には、その人の人生があり
介護する側にも、人生があるのです。

どちらか一方を犠牲にしなければ成立しない関係が、幸せにつながるわけ、ありませんよね?

だから、
「早く終わってほしい」
という気持ちが浮かんだとしても、その言葉だけを切り取って自分を裁かなくていいのです。

本当に望んでいるのは、その人の死ではなく、
「この終わりの見えない苦しさから解放されたい」
という気持ちなんだ、とわかっておけばいいと思うのです。

介護ストレスと介護疲れを減らすために「自分の人生」を取り戻す

では、介護のつらさを少しでも軽くするために、何ができるでしょうか?

まず、
自分の本音を「善悪」で裁かないことが、とても大事な視点だと思います。

「介護のない人が羨ましい」

→ 羨ましいんだね。

「もう嫌だ」

→ もう嫌になるくらい疲れているんだね。

「なんで私だけ?」

→ 不公平だと感じているんだね。

「早く終わってほしい」

→ この状況から解放されたいんだね。

そんな風に、自分の気持ちに寄り添ってみると、これは単なる感情であることに気づくことができます。

「早く終わってほしい」と思うことと、相手を傷つける行動をすることは、まったく別のことです。

だから、感情まで取り締まらなくていいし、自由に感じていいんだ、と自分をゆるしてあげてください。

そして次に、

介護を「私が全部やるもの」から、「他の人や制度に振り分けるもの」に変えていくことも重要です。

介護については、
他の家族に頼んでみたり、
介護保険や福祉制度を調べて
ケアマネジャーや医療職に相談することができます。

お金で解決できるところは、無理のない範囲でサービスを使う道もあります。

家族に頼んでも断られて
逆にストレスを感じることもあるでしょう。
公的サービスを依頼するのも面倒だ、と感じることがあるかもしれません。

それでも
できないことは「できない」と伝える機会を持つことには、大きな意味があります。

介護している親から不満や要求を言われても、すべてを叶えようとしなくてもいい、と考えましょう。

そして、最も大切なのが、

介護とは全く関係のない、自分の時間を、意識して残しておくことだと思います。

一日30分でもいいのです。

カフェに行ったり
友人と話したり
美容院へ行ったり
学びや趣味の時間を作ったり。

「こんなときに楽しんでいいの?」
「そんなことをしている場合か?」
と思うかもしれません。

でもむしろ
介護が終わるまで自分の人生を延期しない
ということが、すごく大切な視点だと思います。

いつ終わるかわからないものを基準にして、
「これが終わったら幸せになろう」
と思っていたら
大切な人生の時間がが待機時間になってしまいます。

介護をしていると、
優しい気持ちだけではいられないものです。みんなそうなのです。

介護する人に必要なのは、
もっと頑張ることではなく、

「相手の人生」と「自分の人生」をもう一度分け直すことなのかもしれません。

私は最近、

「どこまでやれば立派にやり切ることなのか」ではなく、
「私はどこまでなら、愛を失わずにできるのか」と考えるようにしています。

全部やって憎しみでいっぱいになるより、
できないところはやらないで、優しい気持ちを残しておいた方が、
愛の道なのだと思っています。

介護中も、大切な自分の人生の時間であることを忘れずに、
介護だけで人生をいっぱいにしないことだと思います。

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