子どもが抱える問題は「夫婦関係のせい」?自分を責めてしまうあなたへ

コラム

子どもが抱える問題は「夫婦関係のせい」?自分を責めてしまうあなたへ

「子どもがおかしくなったのは、夫婦関係のせい?」

子どもに何かしらの問題が起きた時に考えてしまうこと、ありませんか?

たとえば、不登校。 家庭内暴力。 あるいは、統合失調症、双極性障がい、うつ病などの診断を受けた時。

「夫婦関係が悪かったせいではないか?」 「私たち親のせいで、この子がこうなってしまったのではないか?」

そう思い込んで、ご自分を責めている方は、少なくありません。

不登校や心の病と家庭環境。なぜ子どもは「愛着の問題」を抱えるのか

実際、旦那さまの不倫や夫婦不和によって、 奥さまが長く苦しみ続けている環境の中で、 お子さんが強い不安を抱えたり、 愛着の問題のような状態になることはあります。

愛着の問題とは、子どもが親との関係の中で安心感を得られず、

「人をどう信頼したらいいのか」 「どのくらいの距離感で人と関わればいいのか」 「自分は愛されていると思っていいのか」

という感覚が不安定になってしまうことです。

お母さんが、ずっとお父さんのことで苦しんでいる。 家の中に、緊張感や悲しみがある。

そういう空気を子どもが感じ続けていたら、 不安になったり、 人を信じることが難しくなったりするのは、 よくあることかと思います。

「原因は夫婦関係だけ」ではない。親の罪悪感と深い愛情の正体

けれど、私自身の経験からも、これまでのカウンセリング経験からも思うのは、

子どもに問題が起こる = 夫婦関係が悪かったから

という単純な方程式だけでは、決して解けないということです。

夫婦関係の悪さが、少しでも子どもに影響しないように。

お子さんを守ろうとして、 ものすごく気をつかいながら、日々向き合っておられるお母さんたちを、 私はたくさん見てきました。

また、すでにお子さんに不登校や心の病、家庭内での問題などが起きていて、

「これは、私たち夫婦関係が悪かったからではないか」 「私のせいではないか」

と、ご自分を責めているお母さんも、本当に多いです。

その罪悪感の奥には、深い愛情がありますよね。

お子さんを大切に思っているからこそ、苦しい。 お子さんの人生を考えるからこそ、自分を責めてしまうのです。

でも、そこにはもう一つ踏み込んだ「知恵」が必要だと、私は思っています。

私自身も、夫婦関係がとても苦しい時期に、子どもたちを育ててきました。

悪影響がまったくなかったかと言えば、そんなことはありません。 むしろ、今思い返しても、子どもたちにとってトラウマになりかねない出来事は、何度もありました。

私がどんなに守りたいと思っても、カバーしきれなかったこともあります。

けれど、その中でも私の中には、子どもたちに向ける至近距離の愛情とは少し違う、ある一つの視点がありました。

それは、私に

知的障がい。 自閉スペクトラム。 統合失調症。

そうした難題を抱えた姉がいたからこそ、長い年月の中で培われたものだったのかもしれません。

「知恵」と呼ぶにはおこがましいかもしれませんが、ある種の勘のようなものです。

親の正しさでは見つからない「フィッティングポイント」の重要性

人にはそれぞれ、とても扱いづらいデリケートな部分があります。

そこに触れると、すぐに崩れてしまうような場所があります。

一方で、その人にとって、すっと入りやすい場所もあります。 言葉が届くポイントや 安心できる関わり方。

少しだけ心がほどける接点があるのです。

私は、それを「フィッティングポイント」と呼んでいます。

その子に合う関わり方。 その人に合う距離感。 その人の心が、少しだけ受け取れる入口。

それは、親の正しさだけでは見つからないんですよね。

一般論だけでも見つかりません。

その子の個性、症状の出方、感じ方、怖がっていること、求めていることを、丁寧に見ていく必要があります。

「夫婦関係のせいで、こうなってしまったのではないか」

そう悩む気持ちは、とてもよくわかります。

でも、そこだけを見つめ続けていても、前に進めなくなってしまいます。

過去の原因探しより「今できること」を。お子さんとの関係を育て直すために

もちろん、夫婦関係を見直し、 家庭の空気を整えることも大切です。 お母さん自身が、解放されて幸せになっていくことも、とても大切です。

けれど同時に、

今、この子のために何ができるのか。

そこに目を向けていくことも、同じくらい大切だと思います。

その「できること」は、当然お子さんによって違います。

不登校で引きこもりがちな子と、 家庭内暴力が出ている子では、 必要な関わり方が違います。

統合失調症や双極性障がい、 うつ病などの心の病が隠れていることもあり、 状態によって、必要な距離感やサポートは違ってきます。

だからこそ、 「親のせいかどうか」だけで苦しむのではなく、 その子に合う関わり方を、一緒に探していくことが何より大切です。

お子さんの問題は、 単純な原因探しだけでは解けません。

今から見つけられる関わり方があり、今から育て直せる親子の関係性や安心感もあります。

一緒に、お子さんのフィッティングポイントを探していきませんか?

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