人と関わるのが怖い方へ|適切な距離感と境界線の引き方

コラム

もう一度、人を信じる世界を選んでもいい

人と関わるのが怖くなるのには、必ず理由があります。

誰かに批判や否定をされた。
わかってもらえなかった。
軽く扱われたり、バカにされた…

そんな経験が重なると、人と関わることそのものが怖くなってしまいますよね。

「また傷つけられるかもしれない」
「どうせわかってもらえない」

そう思ってしまうのは、
あなたの心が、これ以上傷つかないように自分を守っているからかもしれません。

けれど、ここで一度、少し深く見てほしいのです。

人に否定された時、
「それはその人の考えであって、私の価値とは関係ない」
と、自分の中に入れない選択も本来はあります。

わかってくれない人がいだとしても、
「この人には伝わらなかったけれど、わかってくれる人もいる」
と受け止める道もあります。

それなのに、なぜか否定をそのまま鵜呑みにしてしまい
ほんの数人にわかってもらえなかっただけで、「私は誰にもわかってもらえない」と感じてしまう。

その背景には、もっと前から身につけてきた心の癖があるのかもしれません。

親からの影響

たとえば、親が子どもに対して、無意識のうちにこういう世界観を植え付けていることがあります。

世間は怖いところ。
人はあなたを傷つけるかもしれない。
バカにされないように、ちゃんとしていなければならない。
弱みを見せたらつけ込まれる。
だから、勉強しなさい。
失敗しないようにしなさい。

もちろん親は、子どもに傷ついてほしくなくて、言ったのかもしれません。
親なりに、子どもを守ろうとしてのことだった、と思っているでしょう。

けれど、子どもは親の言葉だけでなく、親が持っている「世間のイメージ」まで受け取ってしまうのです。

もちろん、親からの虐待、コントロール、過干渉、無視、比較、人格否定の中で育った人は、
人を信じることが難しくなります。

一番安心したかった場所で安心できなかったのですし、
一番信じたかった人を信じられず、
一番わかってほしかった人に、わかってもらえなかったのですから、当然です。

信じられる人と出会い直すことと、距離感を学ぶこと。

その傷を抱えたまま大人になると、人間関係の中で
少し否定されただけでも、昔の痛みが一気に反応し「まただ。やっぱり人は私を否定する」と思い込むのです。

目の前の相手以上に、過去の傷が反応している。

これは、親を恨みましょうという話ではありません。

大切なのは、ここからです。

あなたはこれからも、
「人は怖い」
「人は信じられない」
「私はどうせ傷つけられる」
という世界で生きていきたいのでしょうか?

それとも、少しずつでも、
「信じられる人もいる」
「安心して関われる人もいる」
「私は人と関わる中で幸せを感じてもいい」
という世界に、生き直していきたいでしょうか?

人を信じるために必要なのは、無理に誰でも信じようとすることではないんです。

むしろ、そんなことは危険です。
境界線を持たずに近づきすぎると、また傷ついてしまうこともあるからです。

大切なのは、信じられる人と出会い直すこと。
そして、信じていい距離を学ぶことです。

人との関係には、必ず適切な距離感があります。

どんなに良い人でも、近づきすぎれば苦しくなることがあり
相手が悪い人でなくても、期待しすぎたり、わかってもらおうとしすぎるのは、心の境界線を越える行為です。その結果

「裏切られた」
「わかってくれなかった」
「大切にされなかった」

という痛みが生まれやすくなります。

人を信じることと、相手にすべてを預けきることは違います。

本当に安心できる人間関係には、あたたかさと同時に、適切な距離感があるんですね。

その境界線があるからこそ、人と健やかに関わることができます。

今まであなたが出会ってきた人の中には、たしかに人を傷つける人もいたかもしれないし、
あなたを軽く扱う人もいたかもしれません。

けれど、それは世界のすべてではありません。

世の中には、むやみに人を傷つけない人がいます。
人の痛みに耳を傾けられる人がいます。
あなたの言葉を大切に受け取ってくれる人がいます。
無理に踏み込まず、ちょうどいい距離で関わってくれる人がいるのです。

あなたが今まで出会ってきた傷つける人たちは、もしかしたら少数派だったのかもしれませんよ。

まずは小さなところからはじめませんか?

安心できる人と、少しだけ関わってみる。
違和感を感じたら、自分の感覚をなかったことにしない。
わかってくれる人の存在を、心の中に一つずつ増やしていく。

そうやって、人との関わりをもう一度学び直していけばいいのです。

人が怖いからといって、孤独を選び続けるのは、あまりにももったいないのではないでしょうか?

人は人を傷つけることもあります。
けれど、人は人を癒すこともあります。

人との関わりの中で傷ついたあなたは、
人との関わりの中で、もう一度安心を取り戻していくこともできるのです。

傷つけ合わない距離感を、学んでみませんか?

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