不眠の悩み
眠れない夜は、本当に苦しいものです。
布団に入っても、頭の中だけが冴えてしまう。
同じことを何度も考えてしまう。
目を閉じても、夫の言葉や態度、不倫相手の存在が浮かんできて、心が休まらない。
「眠らなきゃ」と思えば思うほど眠れなくなり、
「このまま私はおかしくなってしまうのではないか」と、さらに不安になることもあると思います。
不眠には、人それぞれいくつかの要因があります。
体質的に眠りが浅い人もいれば、
環境の変化で眠れなくなる人もいます。
強いストレスやショックがきっかけで、突然眠れなくなる人もいます。
実は私自身、10歳くらいの頃から不眠症のような状態がありました。
夜、なかなか眠ることができない。
そのことを友達に相談していた記憶があります。
姉と同じ部屋で寝ていたのですが、姉もまた夜中に眠れず起きている人でした。
今振り返ると、私たち姉妹は、いわゆる睡眠障害のような状態を起こしていたのだと思います。
大人になってからは、子どもを4人育てる中で、
「眠れない」などと言っていられない日々になり、
いつの間にか不眠症に深く悩むことは少なくなりました。
夫の不倫が判明した時
けれど、さすがに夫の不倫がわかった時は、眠れませんでした。
これは、カウンセリングの現場でも本当によくお聞きします。
夫の女性関係が原因で眠れなくなった。
夜中に目が覚めるようになった。
睡眠薬を処方された。
気持ちが不安定になり、日常生活まで苦しくなっていった。
女性にとって、夫の異性関係というのは、それほど大きな打撃になることがあります。
ただ悲しいだけではありません。
悔しい。
惨め。
怖い。
許せない。
でも愛されたい。
やり直したい。
どうして私がこんな思いをしなければいけないのか。
その感情が一気に押し寄せて、心も身体も緊張状態になります。
そして、その状態のまま夜を迎えると、眠れなくなるのです。
呼吸が浅くなる
眠れない時、人は無意識に呼吸が浅くなっています。
ショックを受けた時。
不安でいっぱいの時。
鬱々と同じことを考え続けている時。
身体は休もうとしているのに、心と脳は興奮状態にあります。
変なアドレナリンが出て、
夫の不倫相手のSNSを見に行ってしまう。
見なければいいとわかっているのに、証拠を探しに行ってしまう。
夫のスマホや行動を確認したくなる。
過去のやりとりを何度も思い出してしまう。
そのたびに、さらに傷つき、さらに眠れなくなる。
「こんなことをしても苦しくなるだけ」
「自分を余計に不安定にしているだけかもしれない」
そう気づいているのに、やめられないこともあります。
でも、そんな自分を責めなくて大丈夫です。
それは、あなたが弱いからではありません。
それだけ深く傷つき、安心を失い、現実を確認しないと立っていられないほど、心が揺さぶられているということです。
心も脳も休ませるために
ただ、ここで一つだけ知っておいてほしいことがあります。
問題を今すぐ解決しようとするほど、眠れなくなることがあります。
夫と白黒つけたい。
不倫相手との関係を今すぐ終わらせたい。
真実を全部知りたい。
この苦しさから一刻も早く抜け出したい。
その気持ちは当然です。
けれど、夜中の興奮状態のまま答えを出そうとすると、脳も心もさらに疲弊していきます。
本当に今必要なのは、夫の気持ちを分析することでも、証拠を探すことでも、不倫相手のSNSを見ることでもないかもしれません。
まずは、眠ること。
脳を休ませること。
苦しい現実の中にいる時ほど、最初に守るべきものは、あなたの心と身体です。
そのために、私が一番おすすめしたいのは呼吸法です。
難しいことをする必要はありません。
布団の中で、まずスマホを置く。
目を閉じる。
そして、少しだけ長く息を吐いてみる。
吸うことよりも、吐くことを意識します。
ゆっくり息を吐く。
自然に息が入ってくる。
また、ゆっくり吐く。
「眠らなきゃ」と思わなくていい。
ただ、呼吸を少しだけ深くする。
それだけで、張りつめていた神経が、少しずつゆるんでいくことがあります。
呼吸が浅くなっている時、人は頭の中だけで問題を解決しようとしています。
でも、深く息を吐くことで、
「今は考える時間ではない」
「今は身体を休める時間だ」
と、自分に教えてあげることができます。
問題が解決しなければ、苦しさは終わらない。
そう思ってしまいますよね?
でも実際には、問題が解決する前にも、あなたの心と身体を少し休ませることはできます。
夫婦関係の答えが出るまで、自分を追い詰め続けなくてもいいのです。
眠れない夜に必要なのは、正しい答えではなく、まず安心です。
戦うことからも
自分を責めることからも
自分を解放して
「今日はもう、考えるのをやめよう」
そう思えるのは、とても大切なことです。
少しずつゆるんでいきましょう。
スマホを置く。
証拠探しを一度やめる。
不倫相手のSNSを閉じる。
ゆっくり息を吐く。
胸やお腹に手を置いて、今日の自分に言ってあげる。
「よく耐えているね」
「今は、眠っていいよ」
今夜すべてを解決しなくて大丈夫です。
明日からまた、少しずつ現実と向き合っていけばいいのです。