まず命を守り、そのうえで希望を見つけるために
今、あなたは夫から暴力を受けて、
どうして良いのかわからず、
必死に情報を探していて、
このページに辿り着いたのかもしれません。
もしかしたら、
DVを受けていることを誰にも言えず、
震えるような思いで、
ここまで一人で耐えてこられたのかもしれません。
これからのことを考えると、
怖くて怖くてたまらない。
また暴力を受けたらどうしよう。
頭の中が真っ白で、何も考えられない。
やっぱり離婚しかないのかな。
でも、離婚したいわけではない。
そんなふうに、
色のない白黒の現実の中で、
息をひそめるように過ごしているかもしれません。
まず最初に、これだけはお伝えさせてください。
今まさに命の危険がある方、
子どもに暴力が及んでいる方、
逃げ場がなく追い詰められている方は、
まず安全を確保してください。
緊急の時は警察へ。
一時的に避難すること。
公的な相談先につながること。
それはとても大切なことです。
「離婚したくない」と思っていても、
まず守るべきは、あなたとお子さんの命です。
そのうえで、
ここから先は、
それでもなお、心のどこかで
「本当は離婚したくない」
「このまま終わりにしたくない」
「でも、どうしたらいいのかわからない」
と思っている方に向けて、
私の経験も含めて書かせていただきます。
実は私も、20年くらい前、
夫から激しいDVを受けて、
どうして良いのかわからずに
人生の迷子になっていた専業主婦でした。
子どもは3人。
当時、小学1年生の男の子、
小学5年生の女の子、
中学1年生の男の子がいました。
夫は私に暴力を振るうだけでなく、
子どもにも「躾」という名目で
手をあげていました。
夫は毎日お酒を飲み、
私はアルコール依存症を疑い、
一緒に病院へ行ったこともあります。
アルコール専門外来で診断されたのは、
「重度に近い中度のアルコール依存症」。
そこからが、
本当に地獄の始まりでした。
私自身も、当時いろいろな相談先につながりました。
けれど、正直に言うと、
私の現実は、そこで解決しませんでした。
もちろん、
命の危険がある時や、
今すぐ避難が必要な時には、
公的な相談先や警察につながることは大切です。
それは否定しません。
けれど一方で、
そこにつながったからといって、
すべての人の心や人生が
すぐに救われるわけではないことも、
私は身をもって知っています。
相談したけれど、
離婚をすすめられるだけだった。
避難はできても、
その後どう生きたらいいのかわからなかった。
「離婚したいわけではない」
という気持ちを、
わかってもらえなかった。
夫婦関係をどう捉え直したらいいのか、
自分の心をどう立て直したらいいのか、
誰も教えてくれなかった。
そういう方も、
実際にはたくさんいらっしゃるのです。
私のカウンセリングは、
そういう方がたどり着く場所です。
ただ逃げる。
ただ離婚する。
ただ我慢する。
そのどれでもなく、
まず安全を守りながら、
自分の心を立て直し、
人生を取り戻し、
その先に夫婦関係をどうするのかを
自分で選べるようになっていく場所です。
私はその後、
5年間の別居を経て、
夫婦関係を再構築しました。
再構築から2年後には、
4人目の子どもも授かりました。
その子も今は小学校6年生にまで成長しています。
DVは治らない。
DVがあったら離婚しかない。
20年前も、そう言われていました。
そして今も、それが一般的な考え方だと思います。
けれど、私は正真正銘、
ものすごいDV家庭の中にいました。
それでも、
再構築して14年。
この春で、結婚から33年を迎えることができました。
そして私は、
15年以上、DV被害を受けられた奥さまたちの
カウンセリングをしてきました。
その中で、
離婚をせずに、
今は穏やかに幸せに過ごされている方も
たくさん見てきました。
これはきれいごとではありません。
嘘でもありません。
私が実際に見てきた真実です。
だから、絶望しなくて大丈夫です。
ただし、
ここで誤解しないでいただきたいのです。
DVのある夫婦関係が、
ある日突然、魔法がかかったように
平和な家庭に変わるわけではありません。
何かをすれば、
旦那さまが急に反省して、
悔い改めて、
二度と暴力を振るわなくなる。
優しい旦那さまに変わってくれる。
そういう話ではありません。
必要なのは、
まず安全を守ること。
そして、
あなた自身が立ち上がることです。
旦那さまにだけ変わってほしい、
という場所にとどまるのではなく、
自分の心を整え、
自分の人生を取り戻し、
自分の尊厳を守り、
子どもの人生も守っていく。
そのために、
あなた自身が成長していくプロセスに入ることです。
あなたは、
自分の人生を幸せなものにしたいですか?
あなたは、
自分を成長させて、
お子さんの人生も守っていきたいですか?
あなたは、
ただ夫に変わってもらうのを待つのではなく、
自分で立ち上がっていきたいですか?
もし心のどこかに、
ほんの少しでもその気持ちがあるなら、
そこには必ず希望があります。
あなたの人生は、
ここで終わりではありません。
あなたは、
被害者のまま生き続けなくていい。
安全を守りながら、
自分を取り戻し、
愛と尊厳のある人生へ向かうことはできます。
その道を、
私は実際に歩いてきました。
そして今も、
その道を歩こうとしている方々を
サポートしています。