夫婦関係で我慢を続けていませんか?一方的な自己犠牲は愛ではなく奪われ続ける状態です。大切な子どもに同じ生き方を勧められるか問いかけ、7つのチェックリストで現状を把握。自分を削るのをやめ、対等で尊重される関係を取り戻す方法を解説します。
夫婦関係で自分ばかり我慢していない?自己犠牲と愛の違い
与えることが愛。
それは、決して間違いではありません。
相手がしてくれた小さなことにも感謝する。
夫の良いところを見つけて、それを言葉にする。
時には相手に花を持たせてあげる。
夫を優先することで、夫の機嫌が良くなり、家庭の空気が柔らかくなることもあります。
夫婦関係は、お互いが「自分のことばかり」を主張していては、なかなかうまくいきません。
自分から愛を与えることによって、冷え切っていた夫婦関係が少しずつ変わっていくこともあります。
ただ、ここで一つ、注意しなければならないことがあります。
それは、
「与えること」と「奪われ続けること」は違う
ということ。
夫のために自分から何かをしてあげることと、夫婦関係を壊さないために自分だけが耐え続けることは、同じではありません。
自分が少しくらい我慢しても、一緒にいられる方がいい。
結婚を続けられることの方が大事。
そう考えることが間違いではありません。
人にはそれぞれ事情があり、何を大切にして生きるのか?は尊重されるべきです。
でも、もし、自分の大切な子どもが、自分と同じような結婚生活をしていたとしたら?
相手の機嫌をいつも気にして、自分の気持ちを飲み込み、嫌なことをされても笑ってやり過ごし、それでも結婚だけは壊さないように頑張っている。
そんな姿を見た時、
「結婚ってそういうものだから我慢しなさい」
と言えるでしょうか?
きっと多くの親は、
その子のありのままを愛してくれる人と一緒にいてほしい。
もっと大切にされてほしい。
そんなに自分を犠牲にしなくてもいい。
そう願うのではないでしょうか。
ならば、自分自身にも同じまなざしを向けてみてほしいのです。
「我慢すれば夫婦円満」は本当?――愛を受け取れない心理と自己犠牲の構造
自分が我慢することで成り立っている夫婦関係は、外から見ると、とても献身的で美しく見えることがあります。
けれど、その関係をもう少し深く見ていくと、
「ありのままの私は愛されない」
という思いが隠れていることがあります。
私は何かをしてあげなければ愛されない。
夫に合わせなければ捨てられる。
怒らせないようにしなければ、この家庭は壊れてしまう。
そうやって少しずつ自分を差し出しているうちに、
「私はこれくらい我慢して当然」
という感覚になってしまいます。
我慢が長く続くと、本人はそれを我慢だと認識しなくなることもあります。
夫はこういう人だから仕方がない。
何を言っても無駄だから。
私さえ気にしなければ済むことだから。
そのように考えることで、自分の本音を感じないようにしてしまうのです。
「もうそんなに我慢しなくてもいいんだよ」
と言われたとしても、
本来なら安心するはずの言葉なのに、なぜか怖くなることがあります。
我慢をやめた瞬間に、夫婦関係が壊れてしまうような気がするのかもしれません。
本当に愛のある関係とは。
本当に愛のある夫婦関係とは、
自分を殺して、初めて維持できる関係ではありません。
もちろん、感謝を増やすことや、相手の良いところを見ることは、とても大切です。
一方で、すでに十分すぎるほど与えているのに、それでもなお
「私が変わらなければ」
「私がもっと頑張らなければ」
と自分を追い込見続けている奥さまもいるのです。
そういう人が幸せになるために必要なのは、さらに夫に与えることではありません。
自分も愛されていいし、大切にされていい、と受け取ること。
愛は一方通行ではありません。
与える力と同じくらい、受け取る力も必要なのです。
離婚したくないから我慢してない?犠牲にならない夫婦関係を作る7つのチェック
一度、自分の結婚生活を振り返ってみてください。
次の中に、当てはまるものはないでしょうか。
- 与えることは得意なのに、受け取ることになると落ち着かず、申し訳ないような気持ちになる。
- 夫に無視されたり怒鳴られたりしても、その場の空気を壊したくなくて笑ってごまかすことがある。
- 本当は理不尽だと感じているのに、「夫はそういう人だから、言っても仕方がない」と諦めている。
- 離婚を言われるのが怖くて、本当はどうしてほしいのか、自分の希望を夫に話せない。
- いつの間にか、妻のお金や時間は家族や夫のために使うものなのに、夫のお金や時間は夫自身のもの、という関係になっている。
- 妻は夫の予定に合わせることが当たり前になっているのに、夫が妻の予定に合わせることはほとんどない。
- 妊娠、出産、産後、病気など、本当に妻が助けを必要としている時でさえ、夫が自分の遊びや都合を優先する。
当てはまったから、この結婚は間違っている、という話ではありません。
でも、もしも長い結婚生活の中で
こうしたことが当たり前になっているなら、
もっと幸せな結婚生活もあることも知ってほしいのです。
「自分が我慢することでしか夫婦関係が維持できない人生でいいの?
それで、本当にいいの?
と、自分の心に聞いてみてください。
本当は嫌。
本当は、もっと大切にしてほしいし、尊重してほしい。
そんな気持ちが出てきたなら、それを打ち消さないでください。
犠牲にならない愛とは、
「私は私を大切にしながら、あなたも大切にする」
という関係です。
夫に感謝することもできる。
夫を尊敬することもできる。
夫のために何かをしてあげることもできる。
それと同時に、
「私はこうしてもらえたら嬉しい」
「私にも大切にしたいものがあります」
と言える。
それが、対等な夫婦関係。愛が循環している家庭です。
結婚生活とは、自分という人間を削り続けて維持するものではありません。
もっと愛を知るために、もっと深く人とつながるために、一緒に喜び、支え合い、家族を育てていくために、私たちは結婚という選択をしたはずですよね?
夫婦関係を良くしたくて
「私は夫に何をすればいいのかな?」だけではなく、
「私はこの結婚の中で、大切にされているだろうか」
という問いも忘れないでほしいのです。
あなたが大切な人を愛するように、あなた自身も愛される側にいてください。
与える愛も美しい。
そして、愛を受け取ることもまた、美しいのです。

