夫源病とは?家にいると疲れる妻の心理と対処法

コラム

夫が家にいると疲れる、しんどいと感じる妻たちへ。それは長年の我慢が蓄積した「夫源病」のサインかもしれません。罪悪感を手放し、過去の愛を思い出しながら適切な距離感を取り戻すことで、心が軽くなる具体的な対処法を解説します。

夫源病|夫が家にいると、なぜかしんどい妻たちへ

「離婚したいとまでは思ってないが、夫が家にいると疲れるんです」

そんなふうに感じる女性は、実は少なくありません。

夫が出かけると、ホッとする。
出張だと聞くと、ちょっと嬉しい。
休日になると、なぜか気が重い。

夫がリビングにいるだけで、
自分のペースが崩れ
ストレスを溜めていませんか?

そんな自分に、
「私って冷たい妻なのかな」
「もう夫を愛していないのかな」
と罪悪感を持つ方もいるかもしれません。

【夫源病とは】

「夫源病」という言葉があります。

これは正式な病名ではありませんが、夫との関係が慢性的なストレスとなり、心や身体に不調が現れる状態を表す言葉として使われています。

頭痛、めまい、動悸、不眠、胃の不調、イライラ、気分の落ち込み。

夫がいる時にしんどくなり、
夫がいないと少しラクになるのが、特徴です。

でも、少し複雑なのは、
夫源病=離婚したい
ではないということです。

むしろこれまで
夫婦関係や家庭を守るために、
一生懸命努力してきた妻が、あるタイミングで、ものすごくしんどく感じるようになるのです。

たとえば、過去に夫の浮気を許してきた。

働いてくれている夫を立てて、言いたいことを飲み込んで来た。

夫は仕事で忙しいから、ワンオペ育児を頑張って来た。

子どものことも、親戚づきあいも、家のことも
自分が我慢すれば家庭はうまく回ると思って、何年も何十年も過ごして来た、ということはありませんか?

その頃は忙しすぎて、自分がどれだけ無理をしているのかさえ気づかなかったのかもしれません。

ところが子どもの手が離れ
夫が定年や働き方の変化で、
家にいる時間が増えると、
その時になって初めて、
「私、こんなに夫に気を遣っていたんだ」
と気づくことがあります。

それまで忙しさの中に埋もれていた夫への違和感や疲れが、急に溢れ出して来るのです。

夫源病は、突然起こるというよりも、長年積み重なった我慢や緊張が、人生の節目で表面に出てくる
場合が多いのです。

まず「愛があったこと」を思い出してみる

夫が鬱陶しく感じ始めると、
「昔からこの人はこうだった」
と、夫の嫌なところばかりが目につくようになります。
そんな日々を過ごしていると、

「私はこの人と結婚して、何も幸せではなかった」
そんな気持ちにまでなってしまい、体調が悪くなって来ることもあります。

夫へのストレスが「限界だ」と感じた時は、
一度、逆方向から夫婦を眺めてみることをおすすめします。

ノートを一冊用意してください。

そして、

夫が過去にしてくれたこと 30個

夫が今してくれていること 30個

夫に感謝できること 30個

を書き出してみてください。

最初は、
「30個もない!」
と思うかもしれません。
それでも探してみます。

働いて家族を支えてくれた。
子どもを抱っこしてくれた。
病院へ連れて行ってくれた。
重い荷物を持ってくれた。
家の修理をしてくれた。
くだらないことで一緒に笑った。
家族として、今日までそばにいてくれた。
大きなことでなくていいのです。
書いていくうちに、
「何もしてくれなかったわけじゃなかったな」
と思えるかもしれません。

これは、夫を無理やり好きになるためでも
夫への感謝を強制するためでもなく
自分の心を、不満だけでいっぱいにしないためにやって欲しいのです。

「鬱陶しい」
という気持ち一色だったところに、
「ありがたいこともあったな」をほんの少し思いますだけで、
自分自身の心がラクになるのを、ぜひ信じて体験してみてほしいと思います。

###【夫婦の思い出】幸せだった時間を拾い直す

もう一つおすすめなのが、
昔のアルバムを整理することです。

結婚した頃。
子どもが生まれた頃。
家族旅行。
運動会。誕生日。クリスマス。
何でもない休日…

写真を見返していると、
「ああ、こんな時もあったな」
忘れていたことを思い出すかも知れません。

子育て中は必死だった。
夫婦喧嘩もした。
お金のことで悩んだこともあった。
いろいろあった。
それでも、その写真の中には確かに自分が笑っている時間も残っているはずです。
過去の幸せの中には、夫の存在もあります。
無理に、過去を美化する必要はありません。
傷ついたことまで「良い思い出」にしろ、ということでもありません。ただ、
不幸なことだけではなく
幸せだった時間も確かにあったことを、自分のために拾い直してみるのです。

そして好きな写真だけを選んで、
「私が幸せだった時間のアルバム」
を一冊作り直してみるのもいいでしょう。

子どもに見せるためでもなく、夫のためでもなく、
自分の幸せな心のためのアルバムを作ってみましょう。

【夫婦の境界線】もう少し、離れていい

そしてもう一つ大切なのが、
夫婦の境界線と距離感を見直すことです。

夫婦だからといって、
何もいつも一緒にいる必要はありませんよね。
休日も一緒。旅行も一緒。食事も一緒。家にいる時もずっと同じ部屋。
そんな夫婦がうまくいっている夫婦とは限りません。

友達と旅行へ行ってもいいですし
休日に一人でカフェへ行ってもいいですよね。
自分の好きな習い事をしてもいいのです。

夫と離れて過ごす時間があるからこそ、
「あ、家に帰りたいな」
と思えることもあります。

問題なのは、
「一緒にいたくない」と思いながら、「夫婦なんだから一緒にいなければ」
と無理にベッタリ一緒にいることです。

嫌だ、嫌だと思いながら一緒にいる時間が増えれば、
嫌いではなかった夫まで、本当に嫌いになってしまうことさえあります。

だから、良い関係でいたいなら、離れている時間も作っていいのではないでしょうか。

愛を思い出し、距離を整える

夫が家にいるとしんどい。体調も悪くなる…と思う時に
「この先、一緒にいられるだらうか?」
「離婚しかないのだろうか?」
と不安になることもあるかも知れません。

そんな時やってみることは二つ。

夫との間にあった愛を思い出すことと、
夫と一緒にいない時間を意識して作ることです。

一見、逆のことのようですが、
この二つはセットなのです。

近すぎて見えなくなった愛は、
少し離れることで、もう一度見えることがあります。

「夫がいない方がラク」
と思う自分を責めないでください。

それは、
ずっと家庭のために頑張ってきた自分が、やっと自分のための人生を生きたいサイン
なのかもしれません。

これからの夫婦は、
妻が我慢して家庭に尽くし続ける形でなくても良いのです。
ベッタリ一緒にいる必要もありません。

夫婦それぞれが自分の趣味や友人関係を楽しみ、
必要な時には支え合えればいいのです。

「夫婦の第二章」を作り直していくつもりで、
温かな感謝の心を育てつつ
やりたいことをやって
自分の心を
解放して行きましょう。

※強い頭痛、めまい、動悸、不眠など身体症状が続く場合は、「夫源病だから」と自己判断せず、医療機関で身体的な原因についても確認してください。


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