夫の不倫が発覚して「まさか」と頭が真っ白になっていませんか?既婚男性の約3人に1人が婚外恋愛を経験しているという統計データをもとに、世間の正解に惑わされず、起きた事実とご自身の感情を分けて今後の夫婦関係を考えるためのヒントをカウンセラーの視点から解説します。
夫の不倫が発覚した妻が、まず口にする「まさか」
夫の不倫が発覚した時、
「まさか、うちの夫が」
そう言う妻は、本当に多いです。
私は夫婦関係のカウンセリングをしていますが、
「うちの夫に限って、不倫なんてする人だと思わなかった」
「家族を大切にする人だったんです」
「子どものこともかわいがっていました」
「仕事も真面目だったし、女遊びをするタイプではなかった」
そんな言葉を何度も聞いてきました。
つまり、多くの妻にとって不倫とは、
「する人はする。でも、うちの夫はしない」ものなのだと思います。
ところが、現実の数字を見ると、少し見える景色が変わって来ます。
30〜59歳の既婚男性500人を対象にした2023年の調査では、33.0%が「婚外恋愛の経験がある」と答えています。
およそ3人に1人です。
既婚男性の婚外関係は、私たちが思っているほど珍しい出来事ではない。
これは知っておいていい事実だと思います。
だからといって、
「みんなやっているんだから仕方ない」
という話ではありませんよね。
統計を見て、
「なんだ、うちだけじゃないんだ」
と少し安心する人もいるかもしれません。
でも一方で、
「3人に1人だろうが何だろうが、私の夫がしたことには変わりない」
と思う人もいると思います。
どちらにしても、妻にとって夫の不倫の発覚は、晴天の霹靂。耐え難い出来事なのです。
不倫はこれだけ叩かれるのに、なぜ男性は不倫するのか?
私は、少し不思議に思うのです。
今の日本社会は、不倫にかなり厳しい社会です。
芸能人や著名人が不倫をすれば、
CMを降板したり、
番組を降りたり、
仕事を失ったりすることもあります。
SNSでは一斉に批判されます。
家庭では離婚問題になり、
子どもとの関係を失い、
慰謝料問題になることもあます。
きっと多くの男性は、
「不倫したら、ろくなことにならない」
ことくらい知っているはずですよね。それでも、する。
それは、なぜなのでしょう?
きっと、ひとつの理由だけでは説明できないと思います。
実際、カウンセリングをしていると、
「妻とは離婚したくない」
「家庭は大切」
「子どもも大切」
と言いながら、不倫をする男性は珍しくありません。
ここが、妻には最も理解しにくいところです。
「家族が大事なら、どうしてそんなことができるの?」
と思いますよね。
けれど、人間というものは、
いつも正しく行動できるわけではありません。
目の前の欲求や、承認されたい気持ち。
男として求められる快感。
日常から離れたい気持ち。
一瞬の寂しさや刺激を求めて
「これくらいならバレない」と
ついつい見通しが甘くなってしまう時があるようなのです。
頭では「やめた方がいい」と分かっているのに、
行動は別の方向へ進むことが、珍しくないのだと思います。
夫に不倫されたサレ妻さんたちのお話を聞いていると、
「なぜそんなことをしたのか」と
とても真面目に
夫の気持ちを理解しようとされる方が多いです。
「私にも原因があったの?」
とご自分を責め始め、更に苦しくなっておられます。
でも、「およそ3分の1」という数字を見てください。
あまりにも多いですよね。
妻側の原因は、さほど深刻ではないことも多いとは思いませんか?
浮気がバレて、夫を追及すると
苦し紛れに
「お前のこんなところが嫌だった」
「女としての魅力を失った」
などとひどい言い訳をしたりします。
それは苦し紛れで言っているだけなので、
まに受けすぎないで、そこで傷を深めないでほしいと思います。
夫の不倫を知った時、「まさか」から何を考えればいいのか
もし今、
「夫が不倫しているかもしれない」
「不倫が発覚して頭が真っ白」
という状態なら、
最初から
「離婚するのか」
「許すのか」
を決めなくていいのです。
まず必要なのは、
起きた事実と、自分の気持ちを分けることです。
夫が何をしたのか。
どこまでの関係だったのか。
現在も続いているのか。
そして、
私は何に一番傷ついているのか。
肉体関係そのものなのか。
嘘をつかれたことなのか。
裏切られたと感じることなのか。
相手の女性と比べてしまうことなのか。
「私は愛されていなかったのではないか」という恐怖なのか。
ここを丁寧に見ていくことがとても大切だと思います。
「世間ならこうする」
はこの際、考えなくて良いのです。
不倫があったから離婚。
それが正解だとも限りません。
離婚した方がいいケースもありますが、
離婚しない方がいいケースもあるのです。
世間の正解ではなく、自分のが自分の人生をどう生きたいのか。
そこを一緒に考えて行きましょう。
不倫された奥さまが
「こんな夫をまだ好きな私はおかしいですか?」
「離婚できない私は弱いですか?」
とカウンセリングの中でおっしゃることがよくあります。
私はそうは思いません。
人間の強さ弱さは、そんなことでは決まりません。
統計上、不倫は決して珍しい出来事ではないのです。
でも、
あなたが傷ついたことまで「よくあること」で片づける必要もありません。
3人に1人に婚外恋愛経験があるという数字を見て、
あなたはどう感じるでしょうか?
「意外と多い」と思うでしょうか。
「やっぱり」と思うでしょうか。
それとも、
「何%だろうが、私は苦しい」
と思うでしょうか?
その感覚に、実はこれからの夫婦関係を考えるヒントがあります。
「うちの夫がまさか」
と思ったとしても、
その先をどうするかは、
世間の意見で決めなくていいのです。
あなたの夫婦の話を、
あなた自身の言葉で考えていきましょう。

