夫が長期間無視し、突然別居を切り出す心理と、妻がやりがちなNG対応を解説。ビクビクして機嫌を取る、またはしつこく追いかける行動をやめ、自分の尊厳を守り自分のことに集中するための具体的な対処法を提示します。
夫の無視から別居へ―話し合いを拒む夫への正しい対応とは
夫婦喧嘩のあとや、何か気に入らないことがあった時。
何日も、何週間も、妻を無視し続ける夫がいます。
妻が「おはよう」と言っても返事をしなくなる。
家の中ですれ違っても目を合わせもしない。
どうしても必要な時には、子どもを介して伝えてくる。
そんな状態が長く続き、
ある日突然、
何の相談もなく家を出て行く。
「別居したい」と話し合うことすらなく、妻の知らないところで部屋を探し、荷物をまとめ、黙って別居の準備を進めていた――。
そんなケースも少なくありません。
そして妻には、「離婚したい」
と、結論だけを突きつけて来るのです。
妻からすれば、納得できないですよね。
話し合おうとしても無視される。
理由を聞こうとしても答えてもらえない。
改善する機会すら与えてもらえないまま、
夫の中だけで離婚へのカウントダウンが進んでいるのです。
「なんとか夫を話し合いの席につかせたい」
「どうしたら無視をやめてもらえますか?」
というご相談は、実はとても多いのです。
【夫の無視・家庭内別居】妻がやりがちなNGな対応
夫からの長期間の無視は
妻を不安にさせ、追い詰めて行きます。
「私、何かそんなに悪いことをした?」
「離婚を考えているの?」
「このまま家を出て行くの?」
ここで妻の対応は、大きく二つに分かれます。
①ビクビクしてしまう妻
夫から離婚宣告をされること。
これ以上機嫌を損ねるのが怖くて
「ごめんなさい」
「私が悪かったから」
「何でも直すから」
と、必要以上に下手に出てしまうタイプです。
夫の顔色を見て、
夫に捨てられないように、
自分を小さくして行きます、
この対応を続けていると、
夫婦関係は
「無視する人」と「無視されないように機嫌を取る人」
という関係で固定化してしまいます。夫婦は、本来上下関係ではありません。
妻だけが萎縮して成立している関係は、たとえ夫が話し始めたとしても、根本的には修復したことになりません。
②しつこく話しすぎてしまう妻
反対に、
「ちゃんと話してよ!」
「何が嫌なのか、ハッキリ言って!」
「どうしたいの?」
「いつまで無視するの?」
と、夫を畳みかけてしまう妻もいます。気持ちは、とてもよくわかります。だって、理由を知りたいですよね。
何かできることがあるなら言って欲しい。
このまま何もわからない状態で待つなんて苦しいからです。
けれど、話し合いを避けている夫に対して、何度も答えを要求すると、
夫の中では
「また責められる」
「言い返される」
「家にいると面倒。疲れる」
という感覚が強くなり、
さらに妻から距離を取ろうとされてしまうのです。
追えば追うほど、逃げられる
という悪循環が起きるのです。
【夫が無視して別居する心理】
ここで大切なのは、
夫を無理やり話し合わせる方法を探すことではありません。
「話し合えば夫婦関係は改善する」
とは限らないのです。
まず、
話し合いが成立する関係になる。その方が先です。
妻が一生懸命、
「私はこう思っている」
「あなたはどう思っているの?」
と話しても、
夫は自分の気持ちを言葉にする力を持っていないこともあります。
対立すると黙ることでしか自分を守れない男性もいます。
面倒な問題から、距離を取る癖がある場合もあります。
こういう場合、話し合いそのものが成立しません。
ただし、ここで誤解してほしくないのは、
だから夫の無視を正当化していい、ということではありません。
長期間にわたり相手を無視し、
必要な説明もしないまま、
自分だけで別居や離婚の準備を進める。
それは夫婦間の問題を解決する方法として、健全とは言えません。
まして子どもを伝言役にしてまで口を聞かないとなると、
子どもを夫婦の問題に巻き込むだけでなく、子どもの心を傷つける行為になります。
でも、
「そんなやり方はおかしい!」
と夫を追及しても、
夫は変わりませんよね。
ここが難しいところです。
相手をなんとか動かそうとすればするほど、
どうすることもできない現実に苦しむことになるからです。
「夫が話してくれたら安心できる」
「夫が戻ってくれたら幸せになれる」
「夫が変わってくれたら私は大丈夫」
夫が無視している間、妻はそればかりに気をとられますが、
そこから、一度離れて考えることが、夫婦関係の膠着に風穴をあけるきっかけになります。
夫の気が済むまで、無視させておいてあげる。
私は、私のことをする。自分のことに集中する。
そう考え直すことが、幸せへの舵を切る一歩になるのです。
【夫の無視・別居への対応】ビクビクする妻/追いかける妻が今すべきこと
では、具体的にどう対応したらいいのでしょうか。
ビクビクしてしまう妻へ
まず、
夫の機嫌を取ることをやめていきましょう。必要以上に謝らないでください。
何でも自分のせいにしないこと。
「嫌われないため」に自分を曲げなくていいのです。
もちろん、自分にも改善すべきところがあるなら、それは振り返ればいいのですが、
夫は自分が好きで無視しているだけなのです。
「私は普通にコミュニケーションを取りたいと思っています。話せる時には話したいです」
と、一度だけ伝えて、
それ以上夫に過剰反応しなくて良いのです。
夫の機嫌よりも、自分の尊厳を守ることを優先してください。
しつこく話しすぎてしまう妻へ
一度、言葉を減らしましょう。
何度もLINEをしたり、長文を送らないようにします。
「いつ話せる?」
と毎日確認しないで、説得しようともしないでください。
夫婦関係を修復したいあまり、
言葉を増やしたくなるものです。
でも、相手が心を閉じている時に
言葉を増やすほど逆効果になります。
そして
「夫を戻すにはどうしたらいい?」
というよりも、
「私は、この夫婦関係をどうしたいのか?」を考えてみてください。
大事なのは、
お互いが、人として尊重される夫婦関係に戻れるかどうか
なのではないでしょうか?
別居は、必ずしも離婚ではありません。
でも、「夫が話してくれること」だけを目標にしてしまうと、同じ問題が繰り返されることがあります。
戻るなら、以前と同じ夫婦に戻るのではなく、
尊重し合える夫婦としてもう一度作り直さなければなりません。
その視点を持ってください。