発達障害の子育てで離婚を悩む方へ|夫婦関係が悪化する真の理由

コラム

発達障害の子育てで夫婦関係が悪化する原因は、子どもの特性ではなくお互いの「困り方」の違いと孤立にあります。夫が理解できない理由を構造的に解説し、感情的な対立を避けて夫婦で協力し合うチームへ再構築するための具体的な視点をお伝えします。

発達障害の子育てで夫婦関係が悪くなる

子どもが発達障害だとわかった日から、お母さんの人生は大きく変わり始めます。

学校とのやり取り。
療育の予定。
癇癪への対応。
周囲の理解不足。
そして、「この子の将来はどうなるのだろう」という終わりの見えない不安。

頭の中は、四六時中子どものことでいっぱいになるかもしれません。

そんな時、一番支えてほしい夫が、

「そんなに神経質にならなくても。」
「そのうち成長するよ。」
「普通に育てればいい。」

そんな言葉を口にすると、

「この人は何もわかっていない。」

そう感じてしまうのではないでしょうか?

勇気を出して話し合っても、

「また責められた。」
「何も伝わらなかった。」

と余計に悲しくなり、

「この人とは、もう無理なのかな。」
「離婚した方が楽なのかもしれない。」

そんなところまで考えてしまう方もいらっしゃいます。

私は、夫婦関係修復のカウンセリングを長年行ってきて、こう感じるのです。

お子さんの発達障害が夫婦関係を壊すのではない。

夫婦がお互いの「困り方」の違いを理解できないまま、孤立してしまうことが、関係を苦しくしていく、ということです。

発達障害の子育てで夫婦のすれ違いが起きる本当の理由

妻は、毎日子どもと向き合っています。

だから子どもの小さな変化にも気づき
「今日は調子が悪い。」
「この刺激は苦手。」
「今は声をかけない方がいい。」
そんな積み重ねを、毎日毎日繰り返していますよね。

一方で夫は、仕事が中心の生活で、同じ時間を子どもと過ごしているわけではありません。

だから、子どもの特性を体験として理解できていないことが少なくありません。

悪気があるというより、

知らないし、見えていない。

だから、

「もっとおおらかでいい。」
「普通に接した方がいい。」

という他人事のような言葉になってしまうことがあるのです。

さらに、

「親なんだから厳しくしないと。」
「うちの親はこう言っている。」
「甘やかしているだけじゃないか。」

そんな妻を責めているように聞こえる言葉を言われると、

妻は

「私だけがこの子を守っている。」

という孤独を感じます。

反対に夫は、

「何を言っても否定される。」
「どうせ俺は役に立たない。」

と距離を置き始めることがあるのです。

つまり、

夫婦は同じ子どもを育てているのに、

子どもを真ん中にして協力する関係ではなく、子どもを挟んで対立する関係になって行ってしまうのですね。

妻が欲しいのは「正論」ではありません。

「一緒に育てて行こう。一緒に背負おう」

そんな寄り添いの言葉なのではないでしょうか?

発達障害の子育てで夫婦関係を改善するために大切なこと

もし今、夫に腹が立っているなら、
一つだけ、視点を変えてみませんか?

「どうしてわかってくれないの?」

ではなく、

「この人は、何を体験していないからわからないのだろう。」

という見方です。

そして話し合う時も、

「あなたは何もしない。」

ではなく、

「私は今、将来が不安で、一人で抱えているように感じて苦しい。」

と、自分の気持ちを伝えてみてください。

責められると、人は防御します。

でも、本音を受け取った時、人は初めて相手の世界を理解しようとします。

もちろん、中には威圧的で、話し合いに応じようとしないご主人もいるかもしれません。

その場合は、奥様一人で抱え込まず、第三者の力を借りることが大切です。

ですが、多くのご夫婦は、

「敵だった」のではなく、

「困り方が違っていただけ」

ということに気づいた瞬間から、関係が変わり始めます。

子どもにとって一番安心できるのは、完璧な親ではありません。

「この子のことで悩みながらも、一緒に考えてくれる親」がいることなのです。

夫婦が同じ方向を向けるようになると、お子さんも安心して成長していきます。

もし今、夫婦関係が苦しくなっているなら、それは「終わりのサイン」ではありません。

「二人で子育てをする方法を学ぶタイミングが来た」というサインなのです。

発達障害の子育てや夫婦関係に悩んでいる方は、ぜひ他の記事も読んでみてください。

一人で抱え込まなくていい方法や、ご夫婦が再びチームになっていくための具体的なヒントを、これからもお伝えしていきます。

関連記事

特集記事

TOP
CLOSE