その行動は「愛」からですか?それとも「おそれ」からですか?
夫婦関係を良くしたい。
家族関係を良くしたい。
子どもに幸せになってほしい。
大切な人と、もう一度つながり直したい。
そう願って、一生懸命に動いているのに、なぜか関係がこじれてしまうことがありませんか?
こんなに相手のことを思っているのに、伝わらない。
こんなに家族のために頑張っているのに、責められる。
そんな時、どうすればよいのでしょうか?
それは、
「今の私の行動は、愛から出ているのか?」
それとも、
「おそれから出ているのか?」
自分の心を感じてみてください。
愛か?おそれか?
人の行動は、大きく分けると、愛からの行動か、おそれからの行動かのどちらかです。
愛からの行動は、相手を信じる力につながります。
それに対し、おそれからの行動は、相手をコントロールする力になりやすいのです。
たとえば、学校に行き渋る子どもがいたとしましょう。
親としては、子どもの将来を思って、
「学校へ行った方がいい」
「このままでは困る」
「なんとか行かせなければ」
と思うかもしれません。
一見、それは子どもへの愛のように見えますね。
もちろん、そこに愛がないわけではありません。
けれど、心の奥をよく見てみると、
「この子は将来どうなってしまうのだろう」
「学校へ行っていないことを周りに知られたら、どう思われるだろう」
「義理の親に知られたら、私の育て方のせいにされるかもしれない」
という、おそれの方が大きくなっていることがあります。
その状態で子どもに関わると、子どもは敏感に感じ取ります。
「お母さんは私のことを見ているんじゃない」
「世間体を気にしているだけなんだ」
「私の不安や苦しさは、わかってもらえていない」
そう感じて、親の愛を受け取れなくなってしまうことが実際にあります。
夫婦関係に派生する
夫婦関係でも同じことが言えます。
夫に変わってほしい。
もっと家族を大事にしてほしい。
ちゃんと向き合ってほしい。
そう思う時、そこに愛があるのは本当です。
けれど同時に、
「見捨てられるのが怖い」
「また傷つくのが怖い」
「私だけが損をするのが怖い」
「このままでは私の人生が壊れてしまう」
というおそれが強くなって
おそれから動いている時、
人は無意識に相手を変えようとしています。
責めたり、
確認し続けたり、
我慢して尽くす、という方法を取る人もいます。
本音を押し殺して、いい妻を演じ続けることも
一見、関係を良くするためにしているようで、
実は自分の中のおそれを静めるため。
こうなると、全然うまくいかないのです。
おそれからの行動は、相手の心を開かせるのではなく、相手を防御させます。
そして自分自身も、どんどん苦しくなっていきます。
おそれが悪いわけではない
ここで大切なのは、
「おそれている自分が悪い」
と責めないこと。
怖くなるのは当然なのです。
大切な人だから、失いたくないなら、怖いのです。
愛しているから不安になるのです。
だから、おそれが出てくること自体を否定しないでくださいね。
大事なのは、そのおそれに気づくことです。
「私は今、何を怖がっているのだろう?」
「本当は、何を失うことを恐れているのだろう?」
「私は何をわかってほしいのだろう?」
そうやって、自分の心を掘っていくことです。
一見、それは何の解決にもならないように感じるかもしれません。
でも実は、自分のおそれに向き合った時、人は初めて愛から行動できるようになります。
おそれに飲まれている時は、相手を信じることができません。
自分を守ることで精一杯なのです。
けれど、自分の中のおそれを見つめ、受け止めていくと、少しずつ行動の質が変わります。
愛からの行動とは?
先回りする代わりに、相手の力を信じられるようになる。
我慢する代わりに、自分の本音を大切にできるようになる。
これが、愛からの行動です。
愛からの行動とは、何でも許すことではありません。
相手の言いなりになることでもありません。
自分を犠牲にして、家族に尽くし続けることでもありません。
本当の愛は、自分の尊厳を失いません。
相手を信じることと、自分を大切にすることは、両立します。
家族関係や夫婦関係を本当に良くしたいなら、まず外側をどうにかしようとする前に、自分の内側に戻ることです。
今の私は、愛から動いているのか。
それとも、おそれから動いているのか。
その問いを持つだけで、現実の見え方は変わり始めます。
人は皆、心の奥底では愛の泉につながっています。
けれど、その泉の上に、おそれや不安や過去の傷が重なっていることがあります。
だからこそ、恐れている自分を責めるのではなく、見つけてあげること。
受け入れてあげること。
そして少しずつ、その奥にある愛に戻っていくこと。
夫婦関係も、親子関係も、家族関係も、愛からの行動に変わった時、少しずつ空気が変わります。
相手を変えるためではなく、自分が愛の場所に戻るために。
次は、「自分の内側に戻るとはどういうことか」を、さらに深く見つめてみてください。