夫の浮気が発覚し「また繰り返すのでは」と悩む女性へ。統計や周囲の言葉に惑わされる必要はありません。大切なのは夫の行動を監視することではなく、自分がどう生きたいかです。再発の不安を解消し、自分自身の人生を取り戻すための考え方を解説します。
夫の浮気が発覚!「浮気する男は繰り返すよ」と言われたら
「浮気は治らないよ」
「一度浮気した男は、必ずまた浮気するよ」
昔から、こんな言い方をする人がいますよね。
夫に浮気をされて、深く傷ついている人に対して、まるで常識であるかのように、こうした言葉を投げかける。
でも、本当にそれは真実なのでしょうか?
夫の浮気が発覚したとき、妻は大きなショックを受けます。
信じていた夫に裏切られた悲しみだけでも大きいのに、
子どもがいたり、家族として積み重ねてきた年月があったりすれば、簡単に嫌いになれるものではありません。
もう一度夫を信じたい。
夫婦関係を修復したい。
そんな気持ちが残っていたとしても、不思議ではないのです。
そんなときに、
「一度浮気した男は、絶対に繰り返すよ」
「許したら、また傷つけられるだけだよ」
と言われてしまったら、
信じたい気持ちがあっても、再構築すること自体が間違っているように感じてしまうかもしれません。
離婚はそんなに簡単に決断できるものではありません。
そもそも、一度浮気をした人が、必ず二度目の浮気をするかどうかは、まだわからないことなのです。
浮気を繰り返す男性の心理とは?浮気癖がある夫と一度きりの夫の違い
実際に、浮気をした人は、再び浮気をしやすいのでしょうか。
2017年にアメリカで発表された、484人を対象とする追跡研究があります。
この研究では、以前の恋愛関係で浮気をした人の45%が、次の恋愛関係でも浮気をしていました。
一方、以前の関係で浮気をしなかった人が、次の関係で浮気をした割合は18%,
つまり、浮気経験のある人は、再び浮気をするリスクが高い傾向にあるのは事実です。
しかし、別の見方をすれば、以前の関係で浮気をした人の55%は、調査期間中、次の関係では浮気を報告していません。
この調査は、同じ夫婦の間で浮気が再発するかどうかを調べたものではありませんし、男女両方を対象としたものです。
それでも、「一度浮気した人は必ず繰り返す」という考え方が、必ずしも正しくないことはわかります。
私自身、長年夫婦関係のカウンセリングをしてきましたが、一度浮気をしたからといって、誰もが繰り返すわけではないと感じています。
生涯で浮気は一度だけだったという夫も、実際にかなりの数、いらっしゃいました。
一方で、二度、三度と繰り返し、まるで浮気が趣味であるかのように、次々と女性との関係を持ち続ける男性もいました。
では、その違いはどこにあるのでしょうか。
浮気を繰り返す男性の心理4つのタイプ
浮気を繰り返す男性の心理を考えると、いくつかの傾向が見えてきます。
① 承認欲求型
女性から好意を寄せられることで、自分の価値を確かめようとする。
妻から愛されていても、それだけでは満たされず、別の女性から求められることによって、自分はまだ魅力的なのだと安心しようとする。
② 刺激追求型
ま安定した夫婦生活にはない、新しい恋愛の高揚感や刺激を求める。
恋愛が始まったばかりのドキドキする感覚を好み、
その刺激が薄れると、
また別の女性に関心が向いてしまう。
いわゆる「浮気性」と言われるタイプだが、年齢と共に大人しくなる傾向もある。
③ 問題回避型
夫婦関係に不満があっても、妻と向き合って話し合うことができない。それで、ほかの女性との関係に逃げ込んで深い関係になってしまう。
④ 自己正当化型
「妻が冷たかったから」「家庭に居場所がなかったから」と、自分が浮気をした責任を妻に転嫁する。
こういう夫の妻は、「自分が悪かった」と自分を責めがちになるので、注意が必要。
こうした分類は、医学的な診断名ではありませんし、すべての男性がこの四つに分けられるわけでもありません。
ただ、浮気をする背景は人によって異なり、同じ浮気という行動でも、そこに至る心理や、その後の向き合い方は一様ではありません。
一時的な気持ちの揺らぎから浮気をしてしまい、自分のしたことを深く後悔する人も中にはいます。
反対に、浮気を悪いことだと十分に認識しない人もいます。
大切なのは、一度浮気をしたという事実だけで、その人の未来を決めつけないことだと思います。
何度も浮気を繰り返している夫は、態度では反省をしていて、
口先で「もうしない」と約束しても本当に行動を変えるとは限らないこともあります。
夫の態度や言葉に、振り回されないことも重要です。
夫の浮気が再発する不安から抜け出すには?
夫の浮気が発覚した後、妻が最も苦しむことの一つが、
「また浮気されるのではないか?」
という不安なのではないでしょうか?
一度裏切られたのですから、不安になるのは当然です。
けれど、ここで考えていただきたいのは、
二度目の浮気をするかどうかを決めるのは、妻ではなく、夫自身だということです。
どんなに心配しても、夫の行動を完全にコントロールすることはできません。
それなのに、二度と浮気をされないようにと、夫を寂しくさせないことばかり考えたり、夫の機嫌を損ねないように気を遣い続けたりしている奥さまがいらっしゃいます。
夫が不満を持たないように、いつも笑顔でいなければならない。
夫がほかの女性に目を向けないように、自分がもっと魅力的にならなければならない。
そんなふうに、妻が一生懸命努力することで、浮気を防ごうとするのです。
でも、それをこの先、一生続けていくのでしょうか?
夫が浮気をしないように、常に自分の言動を調整し続けることが、一人の人間としての幸せなのか?と言えば、それはなかなか大変なことだと思います。
もちろん、夫婦である以上、できる限り良い妻であることを心がけるのは大切なことです。
いつも不機嫌で、夫に不平不満ばかりぶつけていたり、何をしてもダメ出しばかりしていたりすれば、夫婦関係は悪くなります。
愛のない態度を取り続けていれば、相手の心が離れてしまうこともあるでしょう。
でも、もし妻の態度に不満があったとしても、夫は話し合うことも、距離を置くことも、関係を解消することも選べたのです。
それを、「浮気」という形を選んだは夫自身です。それは、わかっておかなければなりません。
妻が夫の存在を大切にし、愛情と誠意をもって接していても、夫がほかの女性に心を向けることは、実際問題、あり得ます。
その場合は、妻が自分を責め続け、態度を改め続けたところで、問題が解決するわけではないのも、わかっておかなければなりません。
妻は、夫を許すかどうかを、急いで決める必要はありません。
時間をかけて
自分がどのような夫婦関係を築きたいのかを考えて行きましょう。
何度も浮気や不倫を繰り返す夫と、離婚せずに暮らしている女性もいます。
夫の問題に振り回されることなく、妻として、母親として、自分の人生をしっかりと生きている先輩女性もいらっしゃいます。
反対に、そんな夫には見切りをつけ、自立して新しい幸せを築いている女性もいます。
どちらの女性も、自分で選んだ人生を大切にしているのなら、それぞれの生き方があってよいのです。
浮気をされた妻にとって、本当に大切なのは、
「この夫は、また浮気をするだろうか?」
という、まだわからない未来を心配するこではありません。
それよりも、
「私は、これからどんな人生を生きたいのだろう?」
と、自分自身に問いかけることなのです。
夫が浮気をするか、しないか。
夫が変わるか、変わらないか。
私をもう一度、愛してくれるのか。
そこに自分の幸せのすべてを預けてしまったら、いつまでも夫の行動に一喜一憂する人生になってしまいます。
一度浮気をした夫が、必ず繰り返すとは限りません。
しかし、二度と浮気をしないという保証もありません。
未来がわからないからこそ、自分の人生を、自分の心の不安に支配させないこと。
夫を信じ直すという選択もあれば、夫とは別の道を歩むという選択もあります。
どちらを選ぶとしても、自分の気持ちに向き合いながら、自分で決めるのです。
もし、浮気をした夫ともう一度やり直したいと思っているのなら、その気持ちを否定しないでください。
無責任な誰かの
「一度浮気した男は、必ずまたするよ。また傷つけられるよ」という言葉で、振り回されないでください。
自分はどう生きたいのか。
どんな夫婦関係を望んでいるのか。
自分を大切にしながら、人を愛するとはどういうことなのか。
その答えを一つずつ見つけていくことが、夫の浮気に振り回されない人生への第一歩になるのです。

